SNSによる個人の能力の拡張
「好きなことで、生きていく」
YouTubeのCMで使われたキャッチコピーです。これは社会の変化における重要なキーワードだと思います。
インターネットとSNSの進化により、個人が簡単に社会に発信できるようになりました。今までにない新しい社会との関わり方です。この変化は新しい価値を呼び起こし、新しい経済が生まれました。個人の力が強化され、結果として会社や国家、地理的な制限を超えて、個人同士のコラボレーションが可能となりました。
個人とプロジェクト
人々は「withコロナ」により強制的に社会との距離を感じました。
私は日本のチームと海外のチームとリモートワークをしています。リモートワークの経験が増え、慣れていくにつれて、会社や国家といった枠組みの意識が薄れている感覚があります。明らかに残るのは、個人とプロジェクトです。
プロジェクトは個々が協力して目的を達成するための枠組みです。チームや共同体と言い換えてもよいでしょう。
技術との共存
かつてのイギリスでの産業革命のように、人々は仕事を失いつつも、社会が求める職種が変化しました。時間が経つにつれて、人々は技術と協力し、危険な仕事や重労働を避けることができるようになりました。
この変化が今も進行中です。デジタルやロボティクスの進展により、現在の労働形態が変わりつつあります。今後の創造性の分野では、テクノロジーによって強化された個人の力を活かし、グローバルな人材が集まって組織されたプロジェクトが超生産性のもとで生産活動を行うようになるでしょう。また、ロボティクスの進化により、かつて人手が必要だった分野も、例えば自動運転や配送、フランチャイズレストラン、コンビニなどは効率的かつ安全になるでしょう。
では、どのように社会に向き合うか。
執念という情熱
「好きなことで、生きていく」には他にはない個人の圧倒的なモチベーションが必要です。
個々の人が自分のこだわりをもち、世界で優れたメンバーと協力してプロジェクトに没頭することで、モチベーションから生まれる「こうなりたい」という執念は、誰もが思いもしないイノベーションにつながるでしょう。もっと単純に言えば、自分が「好きなこと」を極めることこそが人生だと思います。そのために今、主流のテクノロジーと向き合わなければならないと思います。
揺るがない、静かな、青い炎のような執念。個人はこの情熱を何かの対象に対して抱けるかどうか。青い炎を宿す人類に私はなりたい。