思いを伝える

はじめに 時として、理解できないことを言われることがある。逆に、理解できないと言われることもある。思いを伝えるためには何が必要なのか。思いの背景にある関係、視点、目的、姿勢といった要素に分解して考えてみる。 関係 思いを伝えるためには、自身の…

LLMとユニークなロギング

参考 落合陽一:2024年は超AIが来る LLMと教育 2020年後半、コロナウィルスのまん延により従来の教育の方法の代替を余儀なくされた。そこでオンラインミーティングツールや動画の利用が行われ、結果として場所や時間に縛られずに優れた教育ができることを実…

SNSと脳の作用

参考 The Internet is Worse Than Ever – Now What? フィルターバブルの神話 従来、SNSは「フィルターバブル」という現象により、個人に適した情報を増幅し、反対意見を排除すると考えられていた。しかし実際のところは、現実世界の他者との交流の方がずっと…

東洋思想を通してみる世界

はじめに 量子物理学者カルロ・ロヴェッリは、「時間というものはなく、すべては関係によって決まる」という見解を示しました。────────世界は変化でできている。 重力の強さで時間の流れが変化する理由を説明できるこの見解に、私は直感的に惹かれました。…

認識と共感

参考 宣伝大臣 ゲッベルス 〜ヒトラーに熱狂したプロパガンダの悪魔〜 認識は意図的に歪めることができる 認識は、文字/映像/言葉を媒介にして存在するファクトを消したり、書き換えたり、編集することによって、意図的に変えることができます。 メディア…

金利を変動させるということ

モチベーション 「金利が上がると債権価値は下がる」 最近よく金利の話題を耳にするのでまとめてみました。 金利引き上げ時の影響 金利が引き上げられると株式/債権の価値は減少する傾向があります。 金利引き下げ時の影響 金利が引き下げられると株式/債…

アテンション・エコノミーからの解放

承認と経済 人間は自分自身を肯定する時に喜びを得ることができる。人は承認の奴隷である。 現代ではテクノロジーによって、承認を数値として確認することができる。いいねやページビューは承認だ。企業やマーケターはアテンションで人々を引き付け、承認に…

教養とは何なのか

読書本 教養の書を読んで自分の中にある「教養とは」を何段階も更新し、それをまとめました。 初版: 2020/05/22 著者: 戸田山和久 教養とはなにか 公共圏を通じて人類をよくしようとする能力のこと。また、この能力を高める過程。 教養の相対化機能 知識を得…

今、世界でなにができるか

参考 成田悠輔&宮台真司と考える日本社会の闇深さ 現代の社会構造図 2020年代の社会構造 加速する世界でなにができるか 加速主義の果てに新しい権威主義によって支配された世界は、ディストピア的な印象を感じるところがあります。 仲間・共同体などの小集団…

2つのレイヤーを生きる

「物理」と「関心」による関係 我々の社会には大きく2つの組織関係がある。物理的(地理的)な制約によって成るコミュニティと、共通の関心事によって成るアソシエーションだ。この2つの組織関係について考えてみる。 心に近いコミュニティ コミュニティは…

モノとの付き合い方

モノと市場 人がモノに出会うためには、市場に出向く必要があります。現代の市場はインターネットによって、誰でもいつでもどこからでもアクセスできるようになりました。このインターネットを活用して、世界を席巻するプラットフォーマーは圧倒的な投資によ…

青い炎を燃やす

SNSによる個人の能力の拡張 「好きなことで、生きていく」 YouTubeのCMで使われたキャッチコピーです。これは社会の変化における重要なキーワードだと思います。 インターネットとSNSの進化により、個人が簡単に社会に発信できるようになりました。今までに…

リモートワークのpros, cons

はじめに 対国外リモートワークが2年ほどの経験がある私が、対国内リモートワークを1年続けて感じるpros, consです。 pros:より自由に人間らしく 実際にリモートワークをやってみてその利点は以下のようなことです。 - 家から会社への移動がなくなり、自分…

デジタルな未来へ

読書本 共鳴する未来を読んで考えていたことをまとめました。 初版: 2020/09/30 著者: 宮田裕章 デジタルによる豊かさ 単に作業効率を上げるためにテクノロジーを利用する時代は終わろうとしています。企業・国家・学校・病院など組織はデータやテクノロジー…

産業で振り返る人類の1000年間

概要 人類の歴史を産業を中心に振り返ってみます。イギリスの繊維産業から現在のデジタル社会に至るまでをつなげて考えてみました。 イギリスの羊毛の余剰と生産技術を求めた戦争 イギリスの主要な産物は羊毛でした(1200年代)。イギリスは輸出によって対価を…

生き方の3本柱

概要 自分という核をより強化するために言語化。生き方の3本柱は、自分の人生の羅針盤。 生き方の3本柱 3本の柱となる考え方をもって生き方の基盤とする。3本の柱はそれぞれ、心・技・体に対応する。 死ぬまで中学生 [心] 死ぬまで最前線 [技] 死ぬまで…

ファクトベースで世界をみる

読書本 ファクトフルネス 著者: ハンス・ロスリング 出版: 2018年4月3日 10個の本能 人間は本能に支配されてしまう生き物である。本能的に行動することは人間がかつて狩猟動物であったから。もうそんな本能は捨ててしまおう。 意識的になるべき本能は以下の…

本当に優しい人になる

読書本 小さいことにくよくよするな!の感想です。 初版: 2000/6/16 著者: Richard Carlson 概要 本当に優しい人とは、客観的で楽観的な人です。小さなことにくよくよしないことで余裕を生み出し、その余裕で人にやさしくできます。 「小さいことにくよくよ…

はじめに

このブログの開設目的 インプットをより良くするためにこのブログを開設しました。アウトプットのためのインプットこそ意味のあるものとして捉えています。 しかし意気込まない モチベーションをどのようにキープするのかよくわからないので、気分がノッてい…